玉置山1

10月21・22日、熊野へ旅立った。
朝8:30出発。国道1号線を西へ。
市内の庄内川を超えて、南下。23号線へ乗り換える。
三重県の松阪までは23号を一直線だ。
土曜日だが、意外に23号が渋滞気味。
産業道路だから大型トラックが多く、見通しが悪い。木曽川を渡るまでに1時間かかる。バイクツーリングで疲れるのは渋滞でノロノロと走る時だ。

朝食が軽すぎたようだ。コンビニでサンドイッチとコーヒーを摂る。
旅行時はいつにもまして栄養をしっかり摂っておかねば。

県境の三川を超えると車の流れはほぼスムーズになる。
慣れた道である。
しかし、いつもよりも荷物が多く、ハンドリングやブレーキの効きが違うので慎重に運転。
四日市・鈴鹿・津・松阪を通り過ぎる。
23号から42号へ分かれる辺りが分かりづらいが既に慣れた道なので迷うこともない。
多気町・大宮町・大台町を走る。

大台町の道の駅奥伊勢で12時過ぎに休憩。最近の国道は道の駅の整備が進んでいると感心する。
休日なので、他にもバイクが数台。
同じDJEBELが一台。新しいカラーリングは、大人向きのシンプルなデザインで良い。
私のは少々派手すぎて子供向きだ。
先は長い。まもなく出発する。

道の駅を過ぎた辺りから文字通りの田舎になってくる。
道はきれいだが、まわりは一軒家が多くなり、裏手はすぐに林やちょっとした山である。
ほぼ川に沿って進む。
夏には子供達が水遊びをしている川だ。きれいな流れだ。
やがて海山町。しばらく海沿いの道を楽しむ。再び山中へ。
午後2時前に道の駅海山に到着。
中を覗くと食堂があった。ちょっと豪華に焼き肉定食だ。

海山から尾鷲への山中は入り組んだワインディングだ。
前方車の後に続いてスムーズに走る。
荷物が多いときは、普通車とほぼ同スピードぐらいが丁度良い。
尾鷲の町中へ。最近は大型店舗の進出が著しく、すっかり開けた雰囲気だ。
とはいうものの、5分もあれば開けた雰囲気の辺りは通り過ぎてしまうのだが・・
再び山中の道になる。熊野まで20kmくらい。高速型のワインディングだ。
いつも感じるのだが、この途中で気温が変わるのか雰囲気が変わるような気がする。

熊野に入るとここからは海沿いの道だ。
高い堤防が設けられた路肩に駐車して、砂浜で休憩。
雑草が生えた場所で仰向けになる。
5分も休むだけでずいぶんと身体が楽になる。
午後3時。天気も良く、現在まで旅は快適である。

熊野を超えると、新宮市・那智勝浦町・串本町である。串本までおよそ50kmほどだ。
不思議とこの辺りから流れが悪くなる。
現地の住民の生活の道だからか、それとも関西ナンバーの車が多いように観光客が多いのか・・・。
根本的には狭い土地なので複線化できないことに原因があるようだ。
ま、旅行者が口を挟む問題でもない。

しかし、この50kmをこなすのにフルに2時間を要す。
南端の潮岬のキャンプ場に到着したのは17:30。
既に薄暗くなってきた。
10月下旬は18時過ぎから急速に暗くなる。
急いでテントを設営だ。

ローマ軍団が宿営できそうな広い芝生である。
見回すと、テントは5個くらいしかない。
以前に10年前の真夏に来たときは難民キャンプ状態だったが・・

ほぼ中央。誰もいない辺りを設営地に決定。
パッキングを解き、無料駐車場から荷物を運ぶ。
何だかんだと言って、私もそれなりの経験があるので我ながら手順がスムーズだ。
予めバッグに入れてあったヘッドライトを頭に被り、テント設営開始。
出来るだけ水平な場所を選び、テントを広げる。
10年ぶりだ。が、身体が覚えているようだ。
ほぼ考えずに手順が進む。
本体を広げて四方をペグ打ちで固定。
フレームを組み立てて立ち上げ、本体をフックでフレームに引っかける。
そして、上からフライシートを掛けて、ペグに引っかけて完成だ。
今日は風が強くなりそうだ。
根元までペグを打ち込んでおこう。
30分で設営完了。

購入時は値が張ると思ったが、良いものを買っておくと長持ちする。
テントは昔のまま全く痛んでいない。

設営中にハーレーから降りたおじさんが近くに来た。
ご挨拶。
暗闇が迫っているため、お互いすぐに設営に専心する。

本日の夕食は・・・本当は自炊がベストだが、道具の積載の都合で外食と決めていた。
キャンプ場から42号へ真っ暗な道を5kmほど単独行。
いい加減不感症になってしまったが、昔はこの程度の真っ暗な道でも怖かったものだ。
駅前の大衆食堂で夕食。運転中なのでアルコールは抜きだ。

42号沿いに銭湯が。
元々予定はなかったが、明日神前に詣でることを考えれば入浴が好ましい。
600円。ちょっと高いぞ。
でも、疲労回復も兼ねているし、まあいいか。
着替えていると、先程のハーレーおじさんが。
お互い気付かなかったが一緒に入浴していたようだ。

満腹にはやや足りなかった。
コンビニでお酒とおでんを。
「これ使っておきますね。」
レジのオネーサンが割引券を出して、おでんを割り引いてくれる。かわいい笑顔だ。
私のような好青年は、いつでも女性の特別歓迎を受けることが出来るのだ。

再び真っ暗な道を戻って、キャンプ場へ。
良く晴れているし、あまり寒くもない。
テントの外で満天の星を見ながら、ビールにおでんというのも乙なものである。
キャンプ場は海よりもかなり高い位置にあるはずだが、海の方を見やると驚くほど高い位置に多くの光点がちらつく。岬の先を、夜間でもタンカーがひっきりなしに運行しているようだ。

再びハーレーおじさんが出現。
「どうです。一杯やりませんか?」

水筒にワインを持参のようだ。
ご馳走になる。
山梨の方のようだ。
ブドウの品種、生産農家の実情など、ワインに詳しい。
孤独癖の私は普段人と話し込まないが、趣味が合うのだろう。
酒とバイクの話で盛り上がる。

「よろしければ、日本酒を。」
私はコンビニで買ったお酒を差し出す。
300ccで600円ほどだから、多少高めの酒だ。
ワインを飲んだコップにそのまま注いでいるのだから味も香りもあったものではないが、
日本酒の肴にワインの蘊蓄というのも粋なものである。
風が出てくる。時間を見るともう10時過ぎだ。

「ではそろそろ。」
あっさりと宴会は終了。
君子の交わりは水魚の如しである。
テントに入って寝袋にくるまる。
今回の旅は、明日が本番である。
by dokuzenryu | 2006-10-26 01:36


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