玉置山2

10月22日、朝6時に目覚める。
昨夜は風がテントを叩く音が凄くて、夜中に目を覚ましてしまった。
それでも酔いのせいか気楽な一人旅のせいか、再び寝付いて睡眠は丁度6時間くらい。
今日も風が強い。
着替えて装備を調え、寝袋を畳み・・・荷物を全て整理するとテントから出す。
撤収だ。風が強いのでテントを取り外して畳むのに大わらわだ。
意外なようだが、設営よりも撤収に時間が掛かるものである。
洗面して荷物を積み込むと既に8:30。
空も明るくなってきた。晴れそうだ。
「お気をつけて。」ハーレーおじさんと互いに別れの挨拶。

昨日のコンビニでおにぎりとおでんの朝食。
いい年をして不良少年のようにコンビニ前でへこたれて朝食。
ま・・・旅の恥は掻き捨てってことで・・・

42号を新宮市へ北上。1時間ほどで左折して168号線へ。
熊野川に沿って走る。快適な道だ。
車がバイクが80kmを超えるスピードでビュンビュン飛ばしている。
私の装備では無理だ。
都度フラッシャーを焚いて左に寄せる。
車重が増えてバランスが一人乗りのときと異なるとブレーキの効きが全く違うのだ。
無理は出来ない。

20kmほど走って熊野川を渡り311号へ入る。
すぐに細道になる。
ここからが大変だった。
道幅は一車線。先の見えないカーブの連続。
常に先のカーブにある凸型鏡で対向車を確認しながら走行する。
意外と対向車が来る。お互い譲り合いの美徳を発揮するが、中には不心得者も。
こちらが道端に避難するのを尻目に真ん中を突っ走る。
やがて先程走った311号と川が眼下に見えてくる。
いつしか何百メートルも上に上ってきたようだ。
でも、考えてみるとそれって目的地に進んでいないような・・・
平均30kmがやっとだ。

分岐路に到着。竹筒だ。
10年近く前も別ルートでここまで辿り着いて、分岐点で頭を捻ったものだ。
捻った分だけ記憶が残っていた。左折だ。

道は更に狭く、そして、路上に落石や落ち葉が増えてくる。
時々山腹を水が流れてくる。
ちょっとした・・・いやこれはもう滝だ。
上から落ちてきたらペッタンコ必至な巨石がゴロゴロしている。
ガードレールが無くなって道をはみ出すと、さらば人生なディンジャラスロード。
風景も目の前の滝も緑も素晴らしく、空気が清々しい。
が、まずは死なないように気をつけないと・・・

遂に到着。既に11時だ。
山では地図上の距離は意味を持たないのである。
荷物を下ろし、参道をゆっくりと歩む。
何年ぶりだろう。無事に到着できたことを心中感謝する。

途中で近道と正規の参道に分岐。
もちろん参道からだ。でも、どんどん下っていくぞ。
これでいいのか?不安になる。
作業着の爺さんが掃除や雑草刈りに励んでいる。
熊野の世界遺産化の影響が山奥のこの神社にも及んでいるらしい。
参道の谷側に杭の手すりが付けられている。

10分ほど歩くと遂に到着、玉置神社である。
SF作家の平井和正の小説で知った神社である。
私自身は神秘度0℃の男なのでよくはわからないのだが、清々しくて、苦労して訪なう価値のある場所だ。
手水場で手を洗い鳥居を潜り、まず本殿に参拝。
お賽銭は最高度の500円。(ホントは些少ですけど・・)
一通り左右の社に参拝した上で、玉石社へ向かう。

二日後の祭りに備えてだろう。
地元の方々(と見受けました)がお掃除や草刈りに励んでいる。
邪魔にならないようにしなければ。

山頂までの山道を5分ほど登ると玉石社だ。
杉の下に置いてある一面の丸石がご神体と言われる。
更に5分ほどで山頂に至る。
天気は曇り気味。風が冷たい。

ここで、カメラを取り出す。
出発前から参拝をすませるまでは写真を撮らないと決めていた。
晴天の潮岬や橋杭岩の絶景をお見せしたかったのだが、願掛けのために止めていた。
漸く参拝を済ませたので、ここからは撮影させていただくのだ。
by dokuzenryu | 2006-10-27 23:26


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